2010年4月10日(土) NSR FSWショートコースミニろく
激走の結果を、完全自己満足文章写真なしでお送りします。
 
天気 曇り時々晴れ
気温 ちょい寒い
湿度


エントリー体制
チーム名 オレンジレーシングサービス9
ゼッケンNo.
ライダー N山さん、物欲111、倒立750、転倒23


フリー走行結果
FASTEST 45.760 ⇒20番手/出走29台
転倒 0回
予選グリッド 29番(届け出順)


決勝結果
クラス順位 2位/出走10台
総合順位 4位/出走29台
LAPS 496laps
TIME 6:01'12.181"
FASTEST 38.478 at 202lap
転倒 0回


タイヤチョイス
フロント BS BT601ss YCX 1.3kPa
リア BS BT601ss YCY 1.6kPa


<参戦までの経緯>
最初は転倒23の軽いアンケートから始まったのですが。
2010年の転倒23レース活動は、資金難からかなり活動が制限される事が明白だったので、3台のマシンの中からどれか一台に絞って活動しようと思っていたのです。で、その中で、NSRによる活動としての候補が、ミニろく参戦だったと。
耐久レースなので、メンバーが集まらないことには参戦もクソもないので、掲示板で「もしも」やるとしたら、どうっすか?みたいなことを書いて、皆さんの反応を見てみたのですが。
食いついてきましたね!ネコまっしぐらですよ。
しかも、当然参戦するんでしょ?みたいなノリになってきたので、こちらもノリで、ヤりましょう!となった次第で。。
☆裏テーマ
これは後付けの裏テーマですが、「FDでC1外回り6分切り!」ではなく、「2ストポートチューンに挑戦!」です。
自分も含め、1年単位でミニバイクに乗っていないライダーが集まるということで、マシンで何とか勝負できないかと考えていたのです。
で、せっかくこのサイトのリンク先に素晴らしい参考サイトがあるので、やってみようかと思いまして。
ポート加工。ベースガスケット2枚重ね。ヘッド面研。
うまくいけばみんなに称賛されますが、失敗したらみんなで払ったエントリー代がパァになる、ハイリスクハイリターンなチャレンジです。。。
まあでも、ポートぐらいいじったことないと、2ストフリークとは言えないでしょ。
<ORS 9号車のレース運び>
当日のわれわれオレンジレーシングサービス9(以下ORS9)のレース運びを、時系列で振り返ります。
☆走行前まで
・受付・・・ありえない豪華なプログラムを配布してた。
・装備検査・・・メットのみ。何とかクリア。ありえないステッカーを貼っていたのでめっちゃ怪しまれたが。
・車検・・・こちらも何とかクリア。
・ブリーフィング・・・ありえない豪華なプロ司会者が進行していた。
・着替え・・・ブリーフィングの前に済ませておくべきだった。。。
てな感じで、バタバタと過ごして、練習走行に臨みます。
☆練習走行
今回、予選が無い代わりに、練習走行ってのがあります。
今回ORS9としては、みんな1年以上ミニバイクに乗っていないので、その完熟走行に充てることにします。
タイヤが新品なので、転倒23が皮むき役で一番に走り、後はテキトーにみんなに練習してもらう作戦です。
チューンしたマシンの特にキャブセッティングが心配だったのですが、
特に問題ないなーと思いつつ、皮むきを終えみんなにマシンを渡しました。
ところが、練習走行から帰ってきたら、一同口をそろえて「ピーキーすぎる!」と言うではありませんか!
……ヤバい。
☆本番直前にセッティング変更
練習走行でマシンがまともに走らない…6年前の筑波7時間耐久の苦い思い出がよみがえってきます。
あの時は、MJが濃かったのに練習走行後にさらに濃くしちゃって、決勝は全くダメだったんだよな。。。
このままではまともな走りは期待できないので、練習走行は早めに切り上げて、セッティングを見直すことにしました。
状況を整理すると、
@倒立750によると、「ピークパワーは出ている」とのこと。
AMJが濃いとピーキーになりがちだが、すでに110とけっこう薄いので、さらに絞るのは考えにくい。
B練習走行を思い起こすと、確かにヘアピンの立ち上がりで回転がドロップしすぎる感じだった。
Cタイヤの皮むきペースだったので、回転が落ちるのは仕方ない気がするが。
D自分の走りに合わせてファイナルを設定するより、他の3人の走りにファイナルを合わせたほうが、チームとしては好成績が残せる可能性が高い。
といった感じです。うーーーん。。。
まあ自信はありませんが、状況から総合的かつテキトーに判断し、キャブセットはそのままでファイナルをショートにふることにしました。
ドライブスプロケットをT15⇒T14に変更です。数字の根拠?勘以外の何物でもありません。
☆決勝
 ◎レースの作戦
走行順は、転倒23→N山さん→倒立750→物欲111です。
・結局みんな逃げ腰だったので、仕方なく転倒23が1番目に。
・招待参加のN山さんがマシントラブル等で走れなかったら申し訳ないので、N山さん2番目。
・あとは残った二人でテキトーに調整して(笑)、倒立750→物欲111、の順です。
1スティント30分で、3順したら6時間でゴールです。
過去の燃費データから、給油は1時間半ごとにライダー交代と一緒に行います。
ピットロードはエンジン停止というルールなので、あいている人がマシンを後ろから押すことにしました。
ピット作業だけは最速、というのがORSの掟らしいです。。
まあ、作戦といっても、どれも現地でテキトーに決めただけですけど。
 ◎スタート直前
スタートはルマン式です。
応援に来てくれていた彼女にレースクイーンのまねごとをさせようとするみんなの要求をかたくなに拒みつつ、スタートを待ちます。
予定通りグリッドは最後尾なので、気分は全く余裕ですね。
1チーム参加を取りやめたとのことで、30番グリッドから一つ順位を上げて、29番グリッドにマシンを並べます。
準備が早くできたとかいういい加減な理由により、3〜4分早くスタートするとの事。
まあ、早い分にはイイよね。。
 ◎スタート
ルマン式のスタートは、可もなく不可もなく、といったところでしょうか。
FSWショートコースって、コース幅結構あるんですよね。その一瞬のダッシュに微妙に疲れを感じつつ、押しがけでレーススタートです。
あれっ!と思ったのですが、皆さん押しがけが下手なんですね。印象としては、エンジンスタートだけで10番手ぐらい順位を上げたような?!
ストレート真ん中で接触して転倒したほかのチームを横目に見ながら1コーナーに進入。
その瞬間、間違いなくなんかのスイッチ入りました。転倒23、激攻め開始―――!
 ◎転倒23の第一スティント
スタートからしばらくは、なんかワケもわからずテンションだけ上がって、前にいるバイクをひたすら追いぬいてました。
何台ぐらい抜いたとか全然考えていなかったので、その時は「周回遅れやけに多いなー」とか思っていたのですが、後でフツーに考えたら、それ同時にスタートした同一周回の人たちですよね。
しばらく走っていたら、ポカーンとクリアラップが取れたので、「ウオ―――行くぞ――――!!!」とか思って深く考えていなかったのですが、後でフツーに考えたら、それ自分よりペースの遅い人をほぼ抜き終えたって事ですよね。
なんかもう、夢中で(笑)。
いや、一応マシンの状態とかも確認してましたよ。
・ファイナル:特に外れているセクションは無さそう。
・水温:57℃前後で安定している。
これは!また偶然にもセッティングが合っちゃった?!とかちょっと笑いながら走ってました。いや、ライダー交代してみんなの感想を聞かないと成功かどうかは分かりませんが。
 ◎20周目、ペースカー導入、スティント後半
と調子に乗って攻めまくっていたら、ペースカーが導入されました。
誰かが最終コーナーでコース外に飛び出したらしく、土がコース上に散っていたのですが、それを掃除するためのフルコースコーションのようです。
やべー本物の耐久レースみたいだ〜!、いや、一応本物の耐久レースですよね。
2周ぐらいでペースカーがコースアウトし、レース再開です。
先導中前を走っていたのは5〜6台だったので、それらを抜くと(あるいはちぎられて)またクリアラップ天国です。今度は多少冷静さが戻ってきたので、ちゃんとギア選択を覚えることにします。
NSRでFSWショートコース
↑今回は気合入ってます。
・1コーナー
 アクセルちょい戻しで進入。ギアは落とさず6速のまま。
・S字セクション
 左の後アクセルちょい開け。
 すぐ右コーナー手前でちょんブレーキで6速→5速へシフトダウン。
・ヘアピン
 フルブレーキで進入。5速→4速→3速へシフトダウン。。
 手前の右コーナーからの立ち上がりを重視し、ヘアピン進入はかなりイン側から。
 半クラでEgパワーを引き出し、2次旋回でコンパクトに立ち上がる。
・ヘアピン→右高速コーナー
 あまりバンク角が深くならないまま直後の左をクリア。
 つぎの右コーナーへ直線的に進みつつ3速→4速、4速→5速へシフトアップ
 右コーナーはとにかくインベタ。ひたすらインベタ。
 後半の縁石部分でかなりバンク角をつける必要があるが、それでも曲がりきれるし。
・最終のいっこ手前の左
 アクセルちょい戻しで切り返し。実は全開でも行ける気がする。
・バックストレート
 とにかくアクセル全開。5速のまま。
・最終コーナー
 フルブレーキで突っ込み、5速→4速へシフトダウンし旋回。
 自分は、前半はほとんどインにつかず、縁石付近のクリッピングですでにストレート体勢というイメージ。
・ホームストレート
 小僧チューンのパワーで抜きまくり。4速→5速→6速までシフトアップ。
みたいな感じです。エンジンパワーでほかのマシンに対しかなりアドバンテージがあったので、そうとう楽をしちゃいました。
 ◎43周目、ライダー交代。転倒23→N山さん
ORS9最初のルーティーンのピットワークです。
エンジン停止場所に物欲111がスタンバっていて、エンジンの停止したORS9ワークスマシンを後ろから押してくれました。
ライダーは乗ったままでOKとのことで、これは素晴らしかったです。楽ちんポン!です。
で、N山さんの1スティント目ですが、まずは堅実に走っている印象です。けっこう抜かれているように見えますが、マイペースで周回しています。
マイペースとは言ってもそこはN山さん、すこしずつペースを上げてきています。
やっぱりN山さん、コースの外での弱気発言に騙されてはいけませんね。ヘルメットかぶってバイクに乗った瞬間の人格の変わりっぷりはいまだ健在のようです。
それにしてもラップペースの上げ方が、すごくイイ感じだと思いました。最初は無理をせず、しかしすこしずつでもペースを上げていく感じが。さすがN山さん、わかっていらっしゃる。耐久レースは結局、こうやって冷静な走りができるかどうかなんですよね。
 ◎意外に上位
ピットからN山さんを送り出し一息ついていると、物欲111から、「今現在、クラス3位総合5位ぐらいらしい」という知らせを受けました。
え!そんなに?!
嬉しさよりも先に驚きのほうが来ましたよ。
走っている間は無心の境地だったので、順位とかは全く考えていなかったのですが、確かにトップチームらしきマシンに抜かれた記憶がない。。。あとでラップチャートを確認すると、ピットイン直前の42周終了時点で、クラス3位/総合4位だったみたいです。そんなに速いペースだったのか。。
倒立、物欲の各ライダーは、めっちゃプレッシャーだ〜と嘆いていました。
 ◎87周目、ライダー交代。N山さん→倒立750
場内アナウンスによると、それでもまだトップ10圏内を走行しているらしいORS9。ルーティーンのピットインでライダー交代です。ピット作業は最速ですよ。作戦通り背中からマシンを押して、ピットアウトさせます。
コースインした倒立750、これまた落ち着いた立ち上がりです。割と抜かれてもあわてることなく周回を重ねています。
が、最初こそけっこう抜かれるシーンが多かったですが、見ているとすぐにバンク角が深く、抜かれる様子もあまり見られなくなってきました。
まあそこは一応ミニバイクオーナーですから。ある程度は頑張ってもらいたいところですよ。
 ◎マシンに関するアンケートその@:N山さん編
ピットに戻ってきたN山さんに、転倒23チューンのワークスマシンの感想を聞いてみました。
「めっちゃパワー出てて乗りやすいわ!ファイナルも合ってるし足のセッティングもバッチリや!!マシンは完璧やわ!100点やで!!」
N山さん、ほめ上手すぎです(笑)。めちゃめちゃ嬉しいですよコレ!
 ◎127周目、ライダー交代と給油。倒立750→物欲111
ピットインを予定していたちょうど11時ごろペースカーが入り、ものすごくいいタイミングでルーティーンのピットインを実施することができました。今回、運もかなりイイらしいです。
今回はMFJの人がレース運営に関与しているらしく、安全面で少し厳しくなったみたいです。
給油の方法ですが、
・給油は指定の場所(ピットの一番はしっこ)のみ。
・ポリタンク不可。携行缶で給油
・作業中は消火器を近くに置いておく(消火器は主催者が用意してくれていました)
GSX-R1000にも使用する携行缶に2スト用の混合ガソリンを入れるのは、若干の抵抗がありますが、ここは仕方ないので転倒23タンクを使用して給油します。
特にミスもなく物欲111最初のスティントにコースインしていきました。
給油後、「はいソコ!使った消火器は元の場所に戻してくださーい」とスタッフの人に軽くオコられましたが。。。
 ◎物欲111も冷静(っぽい)
物欲111もこれまた安定した走りです。今回、一体どうしたことでしょうか。みんなORSらしからぬ危なげのない走りで見ていてとても安心できますよ。
スティント後半、やはりじわじわペースを上げてきていて、追い抜きシーンもよく見かけるようになってきましたよ。
 ◎マシンに関するアンケートそのA:倒立750編
ピットに戻ってきた倒立750に、転倒23チューンのワークスマシンの感想を聞いてみました。
「パワー出てる出てる!ファイナル変えたの正解だったよ!一番下のコーナーの立ち上がりでグワーーッと抜けるもん!!やっぱパワーあると楽しいよね!!」
倒立750、必ず若干の擬態語が入ります(笑)。ファイナルは倒立750の意見もあって決めたので、そこは助かりました。
 ◎レース前半の展開
場内アナウンスと、定期的に掲示される途中経過のまとめから、なんとなくレースの展開が見えてきました。総合順位はややこしいので覚えていませんが、50ccクラスは、、、
・1位の、#2お久し振りです。GARAGE KART 7&ヤノハラS(以下#2ヤノハラ)さんと、
・2位の、#82HEARTSレーシング(以下#82ハーツ)さんは、別格すぎて全く勝負にならない。
・#9オレンジレーシングサービス9は、安定して3位キープ。
・6周ぐらい後ろから、#10NEXT、R チャイルドステージ そば処天ざる(以下#10天ざる)さんがじわじわ追い上げ。
・その後ろは大きく差が開いているので安心。
といった感じでしょうか。
#10天ざるさんをしっかり押さえて、表彰台を狙うというのが当面の目標ですね。
う〜ん、まさにレースらしい展開になってきましたよ!!燃える!!!
 ◎169周目、ライダー交代。物欲111→転倒23
マークする#10天ざるさんと、総合順位で競っている数台の100ccクラスのゼッケンを言い渡されてスタートした転倒23ニ度目のスティント。記憶力ゼロなので(笑)スタート直後に100ccクラスのゼッケンはきれいさっぱり忘れましたが、「天ざる天ざる天ざる…」と呪文のように唱えながらコースイン。
っと!その#10天ざるさんにいきなり遭遇です。しかもいきなり抜かれました(笑)。あわてて追いかけます。
しばらく後ろを走っていましたが、どうやらORS9ワークスマシンのほうが、#10天ざるさんのマシンよりパワーが出ているみたいです。ヘアピンからの立ち上がり加速とストレートスピードで、こちらに確かなアドバンテージがあることが確認できます。その原因はわかりませんけどね。もしかしたら序盤のアクシデントで、マシンに何らかのトラブルを抱えているとか。ブレーキローター曲がって引きずっている等。いちチューナーとしては、チューンの差が出ていると信じたいところですが。。。
ライダーのほうはあちらのほうが経験値は高そうです。バックマーカーの処理がめちゃめちゃうまいです。ラップタイムは明らかにこちらが上なんですが、周回遅れが出たときにどうしても離されてしまいます。
しばらくは後ろでついていっていましたが、まあなんだかんだ言ってもマシンのパワーがやっぱ上だったので、何とかパスすることができました。
ウオ―――っ!!クリアラップだ―――!!!
というわけでこのスティントのトータル202周目が、ORS9のファステストラップとなりました。
さてマシンの調子ですが、じつはちょっと心配になってきました。ヘアピンの立ち上がりで、高回転域のフケ切りが悪くなってきました。ストレートとかほかのコーナーは問題ないので、まあもつと思うのですが。。
ヘアピンと言えばもう一つ、フロントフォークがカタカタいいだしています。何だこれ、ステムでも緩んだか?
どちらも心配は心配ですが、特に何か対策を打てるわけでもないので(致命傷になったらそのままリタイヤするしかないので)、もうね、気にしません!
 ◎215周目、ライダー交代。転倒23→N山さん
N山さんにマシンを渡し、ピットに帰ってきた転倒23ですが、しばらくぐったりでした。やっぱ普通に走るのとバトルしながら走るのは、体力の消耗が全然違いますね。めっちゃ疲れましたよ。
このスティントは、N山さんの走りはあまり見ずに、体力の回復に専念します。気持ち悪くて昼メシも食えね。
 ◎マシンに関するアンケートそのB:物欲111編
ピットに戻ってきていた物欲111に、転倒23チューンのワークスマシンの感想を聞いてみました。
「おぉ、パワー出てる出てる!めちゃめちゃ楽しい。意外に小僧チューン侮れんなー。焼き付いてしゅーりょーと思ってて、転倒23いらんことしてるわー、とか思ってたけど」
物欲111失敬な!これでもけっこう耐久性には気を遣ってて、複数の参考サイトで実績のあるチューン内容しか実施してないんですよ。まあ、ギャンブル的要素がかなりあることは認めますが。。
 ◎254周目、ライダー交代と給油。N山さん→倒立750
N山さん、3分前なのにピットインしてきた―――!
N山さんが最初のスティントを走っている間、ほかの3人で「ピットインの3分前に一度サインを出す」ということを打ち合わせていて、それでピットサインを出していたのですが、1回目のスティントから帰ってきたN山さんにそのことを伝え忘れていたみたいです。3分前のサインでピットインしてきちゃいました!
あわてて給油所に走り、待っていたN山さんに駆け寄り給油します。
やべー、なんでも社会人の基本は「報・連・相」ですね。。。身にしみます。
何とかミスなく給油を済ませ、倒立750を送り出すことはできました。
とりあえず、倒立750が走っている間はおひるごはんですよ!やっと食べれるぐらいまで体力が回復したので。
 ◎レース中盤の展開
レース中盤は、とくに大きな動きもなく、50ccクラスの順位に変動はありません。ただし、後ろから追ってくる#10天ざるが徐々に迫ってきていて、いつかは抜かれそうな予感がします。この時点では、「まあ抜かれても実力に差があるからしょうがないよね。。」などと考えていました。へたにペースを上げようとしてトラブルで自滅しては元も子もないので、ひたすら自分たちのペースをキープしようと、みんなで話しておきました。
 ◎287周目、ライダー交代。倒立750→物欲111
どうでもいいですけど、お昼ごはんを食べた直後にピットロードをマシンを押して走るのは、、きつかったです。
ここもマイペースで周回を重ねています。
 ◎13:12ごろ、#2ヤノハラさんトラブルでピットイン
ここで順位に大きく影響する事件です。
ここまで他を寄せ付けない素晴らしいペースで総合トップを快走していた#2ヤノハラさんですが、明らかにルーティーンでないピットに入ってきました。何やらマシンをチェックしてコースインしたようですが、数周ののちにまたもピットイン。どうやら何らかのトラブルが発生したようです。
極限までチューンしたマシンは同時にエンジントラブルというリスクも背負って走っているのか。。。うちのマシンは大丈夫かな。。。
まあとにかく、これでクラス2位に浮上できそうです。
この展開は!4年前のFSWショートコース5時間耐久を思い出しますね。確かあの時も上位のマシンがトラブルで後退して、タナボタで表彰台をゲットしたんですよね。
 ◎329周目、ライダー交代。物欲111→転倒23
というわけで、2位表彰台のプレッシャーがかかってきた転倒23最後の走行です。
#2ヤノハラさんのトラブルでクラス2位に浮上した#9ORS9ですが、依然後ろからは#10天ざるさんが追い上げてきています。ORS9で#10天ざるさんのエースライダーにラップペースで上回っているのは私転倒23だけですので、ここで一気に差を広げておかないと!
っとここでさっそく!!またしても#10天ざるさんにコース上で遭遇です!
ウオ――――っ!!ぶち抜く――――!!!
と、明らかにこちらよりラップペースの遅い#10天ざるさんのライダーにバトルを仕掛け…あれ、抜けない(笑)。
ヘアピン進入:ダメ。ヘアピン立ち上がり:ダメ。右コーナーインベタ作戦:ダメ。バックストレート立ち上がり:ダメ。最終進入:ダメ。ホームストレート:ダメ。周回遅れを使っても:ダメどころか離される。
間違いなく向こうのほうが、レースの駆け引きでは上手のようです。ストレートでチラチラこちらを振り返るのがまたこちらの心理に焦りを運んできます。
焦ったあまり禁断の1コーナー進入でインから並びかけてみますが:あっさりアウトからかぶせられてダメ。ヤバい。。
この展開は、3年前のLL220を思い出します。あの時もやっぱりラップペースの遅いTDRに引っかかって、最終的に突っ込み勝負で握りゴケして自滅したんだよな。。。結末まであの時と同じでは最悪だな、と思いながら、先ほどの1コーナーでのミスで広がった差を詰め、再度バトルに持ち込もうとしていたところで、、、
あっさり前を譲られました。あれっ?いいの?先に行っちゃうよ??
どういうことでしょうか、あちらもさすがにバトルに疲れたのか、なんかのミスか、トラブルか。。。
いずれにしてもチャンスです。ここで離しておかないと、終盤の激しいプッシュは目に見えています。というかそれ以前に、#10天ざるさんが後ろにぴったりつけていてまた追い抜くスキをうかがっている、という可能性もあります。体力的にしんどいですが、ここでかなり攻めておきます。
ウオ――――っ!猛チャージ―――――!!!!
ここのスティントは、終盤ということもあり、体力的にホントきつかったです。
また、先ほどのスティントで気になっていたマシンの状態ですが、エンジンのフケ切り問題とフォークのカタカタ問題、どちらも正直悪化しています。さっきの2回目のスティントで倒立750も気付いていたみたいだし。。
いずれにしてもこのマシンにすべてを託すしかないので、あとは最後までもつ事を信じて走り切るのみ!!
 ◎373周目、ライダー交代と給油。転倒23→N山さん
待ちに待ったピットインのサインに誘われ、給油とライダー交代です。倒立750がちょっとガソリンをこぼしましたが、用意していたウエスでふき取り、特に問題なくN山さんがピットアウトしていきました。
いやー疲れた―!これで転倒23の本日の走行は終了です。無事に無転倒で走り切り、ほっと一息ですね。あとは仲間の頑張りを見守るのみ。ちなみにこのスティント、ダマでピットインのサインを遅らせ、転倒23の走行時間を増やしてタイムを稼ぐか?という案があったとか。。鬼かオマエラ!!死ぬわ!!
場内アナウンスによると、この時点で#10天ざるさんに3周程のアドバンテージがあるとの事だったので、残りの1時間半、一人当たり1回以上抜かれなければ2位獲得です。どうやら#10天ざるさんもORS9と同じく、30分ごとにライダー交代を行う作戦のようですので、勝負はコース上でつくと思っていいみたいです。
そんな追われるN山さんですが、確かに差は詰まってきているものの、30分で1周以上の差を詰められるほどではないみたいです。それに相変わらずのマイペース走行で、トラブルだけは起こさないという意識が感じられる走りです。この走りなら!いよいよ2位が見えてきましたよ!!
 ◎14:20ごろ、#82ハーツさんまさかのクラッシュでピットイン
このあたりの時間帯に、バックストレート方面でクラッシュがあってイエローコーションが出てたんですよね。でコース上を見ていると、フラッグでペースを落として走行しているマシンの中に、#82ハーツさんのマシンが見当たらない。#82ハーツさんは、#2ヤノハラさんがリタイアした後のコース上で、盤石のペースで総合/クラスともトップ独走体勢を築いていたいのですが。。。
あれっ…?と思っていたら、なんとピットに戻ってきたドナカーに#82のマシンが!載せられているではありませんか!!
猛然とマシンの修復に取り掛かる#82ハーツさんのメカニックの仕事を見ながら、ORS全員「これは!タナボタ1位獲得か!!」と思ったのは言うまでもありません。
こりゃますます#10天ざるさんにかわされるわけにはいかねーなー!いやいや、でもペースアップして自滅とかだけは避けなきゃ!とか浮かれて話していたら、しかしさすがの#82ハーツさん、フツーにコースに戻ってしまいました。10分ぐらいのロスでしょうか。周回にして15周ぐらい?ここまでで#82ハーツさんが我々に対して築いた周回差の貯金からすると、全然順位は変動しなそうです。
―――――いい夢見させてもらったヨ。
 ◎415周目、ライダー交代。N山さん→倒立750
なんとか1周以上差を詰められることなく、倒立750にライダーチェンジです。N山さんお疲れ様です!
とほぼ同時に、#10天ざるさんもライダー交代のピットイン。想定していた通り、ピットでの順位の変動は無さそうです。コース上でも先ほどのN山さんの走行同様、じわじわと追い上げられつつも1周以上は詰められることはなさそうです。また、無理して自滅だけは絶対避けようというチーム方針もしっかり伝わっていて、攻めつつも安定感のある走りです。
これは!2位はもらったか!!と確信するのに十分なスティントでした。この時点では。。。
 ◎454周目、ライダー交代。倒立750→物欲111
泣いても笑ってもこれがこのレース最後のライダー交代です。ORSらしくほとんどロスなくライダー交代を終え、物欲111が最後のコースインをしていきます。倒立750お疲れ!後は物欲111よろしく!
で、これで#10天ざるさんが最後のピットインをしたら、転倒23が走行を終了した時点から、詰められた差はコース上での2周弱、3周あった差が1周ちょいになるだけで、50ccクラス2位の栄冠は逃げ切ったORS9の手に!!と思っていたのですが、、、


・・・あれ。
#10天ざるさん、ピットインしてこないんですけど。
!!
コース上に目をやると、明らかにエースなライダーを乗せた#10天ざるさんのマシンが、異常なハイペースで周回を続けています。想定していた#10天ざるさんのピットイン時間から10分が経過したあたりで(=ゴール20分前)、確信しました。「こいつら!勝負に出やがった!!」
ゴール1時間前から走行していたエースライダーが交代せずそのままゴールまで走り切ることにより、ORS9がピットインしている間に1周詰めて、エースライダーのハイペース走行でコース上でORSを追い抜き、2位に滑り込む!という作戦のようです!なんという勝利への執念…!
みるみる縮まっていく#10天ざるさんとの差に、たまらず物欲111にペースアップのサインを出しますが(物欲111が最後のコースインをする前に、何かあったらペースアップのサインを出してくれ、と言っていたのです)、このままではどう見てもゴール直前で追い抜かれそうです。ヤバい。。。N山さんはこの#10天ざるさんのエースライダーの脅威の追い上げを見て、「アイツ、、鬼神やで。。。」と言っていました。まさにそう、鬼神がごとき追い上げです。我々ORS9も、エースたる自分が多めに走ってタイムを稼いだほうが良かったのか?いやしかしそれではエントリー費用を均等に割り勘できないし…(笑)、、とか考えながら、物欲111の激走を見守ります。。たのむ、逃げ切ってくれ――――ッ!
 ◎ゴール15分前、#10天ざるさん、まさかのピットイン
そんな#10天ざるさんの鬼神な走りにN山さんが送り続けた念が通じたのか、残り15分というところで、#10鬼神がまさかのピットインをしてきました!
何やらフロントフェンダーを取り外しているようです。そういえばコース外からでも、たぶんタイヤと接触しているのか?とフェンダー先端が黒くなっているのが見えていたのです。MFJのスタッフにピットインしての対策を強要されたか、あるいは、いかな鬼神とて体力に限界が来たのか、理由ははっきりわかりませんが、作業と同時にライダー交代も行い、#10天ざるさんは最後のピットアウトをしていきました。
なにはともあれORS9としては一気に楽になりました。コース上の物欲111にペースダウンのサインを出し、最後の15分を確実に走ってもらいます。いやー助かった―――。
 ◎496周目、ゴール。
残りの15分、物欲111が確実に走り切り、めでたくゴールとなりました!ピットロードに戻ってきた物欲111をハイタッチで迎えます。
いや、イイレースができてホントに良かった。
 ◎ゴール後、片づけ、表彰式とか
表彰式まで時間があるようなので、片づけをしながら待つことにします。ツナギ姿で表彰台に上る?なんて案もありましたが、さすがにそれはやめになりました。
表彰式は、今日一日の場内アナウンスなどを担当したプロっぽい司会者が引き続き進行してくれました。2位で呼ばれるまで、ホントに#10天ざるさんに勝てたのか若干の不安はありましたが、ホントに2位でした。トロフィーをもらい、狭い表彰台に立ち、記念撮影をし、大満足です。
しかし、最初はプロっぽかった司会もだんだんいい加減になってきて、最後はビーチ主催らしくグダグダで終わりました(笑)。それもまた良し!
<まとめとか>
今回はいいレースができましたねー。最初に想定していた通りのレース運びが出来ました。結果自体は上位のリタイヤによるタナボタかもしれませんが、そのタナボタが狙える位置に着実につけていたのはORS9の実力にほかならないと思います。
ライダーのみなさん、ピットサインを手伝ってくれた二人、ホントありがとうございました!
あ、あとレーススタッフの人たちも。素晴らしいイベントを開催してくれてありがとうございます。
 ◎おまけ。帰ってリザルト見て気付いたこと
ここにまとめてみました。

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